成績を上げたい人へ

「私は、頭が悪いから、いくら勉強したってできっこない。」「頭のいい人は、うらやましい。」など、授業中によく耳にする言葉です。感想文にも、同じ内容が書かれていることあります。生まれつき頭がいい人とそうでない人というのが本当にいるのでしょうか。特に、学業という範囲で考えてみた場合、成績がいいということが頭がいいというふうに考えると、生まれつき頭がいい人は、何もやらなくてもテストでよい点数がとれ、そうでない人は、いくら勉強してもよい点数はとれないということになります。しかし、学校で行われているテストは、誰でも、きちんと計画的に勉強しさえすれば、8割以上の得点は可能なのです。
 つまり、学校で行われているテストは、頭の善し悪しを判定するようなものではないということです。今のところ、そのようなテストは存在していません。そして、「するべきことをきちんとする」、「行動にはけじめをつけて、集中力がある」、「継続的に勉強できる」、「わかる勉強をしている」ということなどが成績優秀者の共通しているところのように思えます。
 はじめから、「できない」「わからない」「勉強しても無駄だ」などと考えて勉強していては、本来誰でもが持っている能力(脳力)を発揮できないことになります。テストがあるから、仕方無しに暗記をして、テストが終ったら勉強のことは考えない、反省もしないという態度では、効率のいい勉強とはいえません。脳にとって一番いい学習は、継続的に「わかる勉強」を続けることであると言われています。それに対して、試験に出でると言われたとろこばかり勉強をする人は、勉強の筋をたどることができず、いつも「わからない」状態で勉強を続けていますから、脳にとって一番苦手な暗記に頼り、とりあえずテストの点数だけを目標に勉強するようになってしまうのです。全くの悪循環です。
そこで、「わかる勉強」をしていくために、自分自身に言い聞かせてほしいことがあります。まず、自分を信じるということです。自分は、「絶対にできる、やりきる」という決意をして下さい。そして、次に、わからないときは、わかるところまで戻って勉強することです。学校の教科は、ほとんどがにやさしいことから始まって段々難しくなっていくという内容になっています。つまり、今わからないことは、過去に問題がある場合が多いのです。目先のテストや点数にこだわらず、自分を信じて、わかるところまで戻って勉強を継続することが成績をよくする方法です。

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