忘れ物
「消しゴム忘れた。」「シャーペン忘れた。」
「だから何、貸して欲しい?」
「欲しい。」
「忘れ物の消しゴムや鉛筆があるから使っていいよ。白板の下の下のお菓子の缶の中。」
「テキストも忘れてきた、コピーしていい?」
「塾のは書き込みがあるから誰かに借りてコピーしなさい。」
筆記用具や教材を忘れる。スマホは忘れないで持ってくるが、宿題は平気で忘れる。
以前は、宿題忘れや小テスト結果は出欠記録と一緒に毎月授業報告表として家庭へ送付していた。
それが家庭へ届いた後の授業が結構面白かった。
「宿題忘れ1回で100円お小遣いを減らされることになったから、絶対忘れない。」
「今月いい加減なことをしていたら塾をやめさせると言われた。」は普通。
「スマホを1ヶ月没収された。」(ゲームのしすぎもあるのでは?)
「塾生をいじめて面白いか?」と攻撃的な生徒。
果ては、「塾長は性格が悪い。」(←今頃何を言っているんだ。)まで。
時々、今でも警告として出欠表に「遅刻が多くなってます」「小テストの練習をしましょう」など、少しソフトに一言
付け加えることにはしているが、忘れ物は減らない。