勘違い
10月下旬、中3生は学校で志望校調査行われ、2者面談や3者面談が実施される時期になっています。
今週は塾でも面談を行っています。中3生は3者面談で、志望校や資料の有無、説明会への参加確認などを通して、学校での面談でもアピールできるようにアドバイスしています。
中3のある男子の3者面談中、生徒が不思議なことを言い出しました。
「第1志望の高校に不合格でも、第2志望に合格したら、行かなければいけないのですか?」
と聞いてきました。
「第1志望の高校に前期不合格でも、後期にまた同じ高校を受ければ良いんじゃないかな。」と私が答えると、「そうじゃなくて、前期です。第1志望がダメでも第2志望の高校には合格することもありますよね。」と真顔で尋ねてきます。何か勘違いしているようです。
「前期で受けられる公立は1つだけだよ。第2志望って言ってるけど、同時には受けられないよ。」と説明してあげると、少し驚いた様子で「中学校では第4志望まで書かせたから、第1志望が不合格だったら、第2志望や第3志望で合格出来ると思ってました。」と言いました。
第4志望まで公立を書いて提出していたので、担任との2者面談では併願校の私立を決めてくるようにと言われたことが不思議だったようです。公立だけ4つも志願できれば、私立は受ける必要無いと思い込んでいたそうです。
彼には今春大学進学したお兄さんもいるので、お母様は受験の仕組みも十分に理解されていましたが、
隣で私とのやり取りを聞いていて驚かれたようです。「私立のことも話してたじゃない?分かってなかったんだ。」と笑っていました。
生徒はいたって真面目なのですが、受験についての説明が理解出来ていなかったようです。塾でも高校受験の仕組みを話してはいたのですが、進路調査の志望校がそのまま志願校になって受験するのだと考えてしまたのでしょう。早急に併願の私立高校を決める必要があるということになり、近くの高校を見学に行くように言うと、「担任の先生に言っていないから、無理だ」と言い出しました。